「陰陽五行思想」という言葉を聞いたことはりますか?
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、実は私たちの生活のあらゆるところに、この思想が反映されているので、私たちの生活にとても馴染み深いものです。
例えば「五芒星」もこれ関連の言葉です。
漢字からして難しそうで、読んでるとくらくらしてきますし、私はいままで知らなかった言葉ですが、この記事を書いているときに詳しく知りたくなったのでまとめました。
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この記事では、難しそう、でもやっぱり興味を惹かれる!という人のためにわかりやすく説明します!
陰陽五行思想(いんようごぎょうしそう)とは??
陰陽五行思想というのは、”陰陽思想(いんようしそう)”と”五行思想(ごぎょうしそう)”の2つが、合わさって一つになったものです。それぞれがどんなものかを簡単にみてみましょう。
陰陽思想とは??
陰陽思想というのは、この世の全てのものは”陰”と"陽”の二種類で成り立っているという、文字通りの考え方です。
どういうことかというと、この世界のものは何一つ例外なく対になって、バランスを取り合って存在している。単体で存在しているものは一つもないという思想です。
これは、物理的にも、精神的にもいえることです。
例えば、
・100円玉は裏側なしに表側はないし、
・この世界には男がいれば女がいるし、
・闇がなければ光は存在がわからないし、
・長所と短所は裏返しであるし、
こんなようなことです。
上のマークは見たことがある人も多いと思いますが、陰陽思想を象徴しているマークです。
五行思想とは??
五行思想というのは、この世の全てのものは、”木、火、土、金、水”(もく、か、ど、ごん、すい)の5つから成り立っているという考え方のことです。
”木”とか”火”とか”土”とか、自然に由来する言葉が使われていますが、そのままの元素的な意味だけではなく、それぞれに、象徴する感情や、季節、色、なんかも当てはめられて考えられます。
具体的にどんなものが当てはめられているのかは下の記事に書いてあります。
https://supiburo.me/supirityuaru/gogyou-elememt
この世界は、5つの要素がお互いに影響しあって、構成されているという考え方が五行思想です。
そして、五行思想で有名なのはこちらのマークです。(五芒星)一回くらいは誰でも見たことあるのではないでしょうか?
五芒星は、木、火、土、金、水 を円形に並べそれを線で結び、それぞれの関係性を表しているものです。
- 木は土の養分を吸い上げて成長するので、木と土では木が強い!
- 土は水を濁らせて水の流れをせき止めるので、土と水では土が強い!
- 水は火を消してしまうので、水と火では水が強い!
- 火は金属を溶かしてしまうので、火と金では火が強い!
- 金は金属製の刃物は木を切り倒すので、金と木では金が強い!
木は土に強いとか、土は水に強いとか、相反する性質のものが争いあって、打消し合う様子を相克(そうこく)といいます。その相克の関係を表しているのが五芒星。
そして、反対にお互いにお互いの存在を生み出す関係もあります。
・水は木を育て、
・木は火を燃やし、
・火は灰を作り灰は土へかえる
・土の中には鉱物(金)があり、
・金の表面に水がつく
この関係は五芒星の周りの円で表現されます。相克(そうこく)に対して相生(そうしょう)といいます。
この世界は、打消しあったり、生み出しあったりしながら、お互いにバランスを取り合って存在している。そして五芒星が表しているのはこの世界の完璧なバランスです。
陰陽五行思想とは?
陰陽思想も、五行思想も、2つとも中国の思想で、その2つが合わさった”陰陽五行思想”ももちろん中国の思想です。これが少し日本風になっているもののことを、"陰陽道”といったりもします。
日本の思想は、ほぼほぼ中国の猿真似ですね。
十干(じっかん)
五行の
木、火、土、金、水 に、陰と陽を当てはめて10個にしたものが、十干です。
陰陽の
陽は”兄”と書いて”え”と読みます。
陰は”弟”と書いて”と”と読みます。
組み合わせると
きのえ(甲)、きのと(乙)、ひのえ(丙)、ひのと(丁)、つちのえ(戊)、つちのと(己)、かのえ(庚)、かのと(辛)、みずのえ(壬)、みずのと(癸)。
となります。カッコの中は漢字にした場合で、順番に、こう、おつ、へい、てい、ぼ、き、こう、しん、じん、き、が音読みです。きのえ、きのと、などは訓読みです。
カレンダーとかでよく見ますね。これらは時間の流れを表しています。
これに十二支をつけたものを”十干十二支”といいます。
十二支
子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(いのしし)
申(さる)とか戌(いぬ)とかは、十干と漢字がかぶっていますが十二支と十干は別物なので気をつけましょう。
十干十二支
「丙申」(ひのえざる)、「丁酉」(ひのとり)等。
十干十二支は全部で60パターンあって、一周すると還暦となります。